ツバメ旅立ちぬ
湖北にて(黒い点々がツバメです。2007年09月07日撮影)
朝から家の周りが騒がしいので表に出てみたら
なんと一ヶ月ぶりに我が家から巣立ったツバメが(だと思います)
車庫の中に入ったり家の周りをくるくると回ったりしていました。
ひよっとしてツバメの旅立ちが間近なのではないか?と思ったのです。
何故ならばツバメは旅立ちのとき、巣立った場所へ
最後の挨拶に来るものだと聞いています。
2時間ほど家の周りを飛び回っていましたが、いつの間にかいなくなりました。
この事が気になりツバメの塒入り(ねぐらいり)で有名な
河北潟干拓地へ観察に行きました。
場所はモアイ農園のすぐ後ろ辺りで、日没の20分前から待機していました。
最初は2羽3羽と飛来していましたが、少しずつツバメの数が多くなり
最後には何千、いや何万ぐらいの大きな集団が3つほど出来ていました。
南の方からは頭上すれすれに低く、北東の方からは空高く飛来して一つの集団になり
空を覆いつくす様は、とても圧巻でした。
ツバメの塒入りだからもうそろそろ葦(あし)原に隠れるのかと思っていたがなかなかな塒入りしない。
そのうちに集団の塊はだんだんと上昇し始め最後は南東の空に向かって
消えて行きました。
という事は、今日が旅たちの日だったのか!
家で巣立ったツバメが私に教えに来てくれたのか!
初秋の黄昏時に、私は感動で目を潤ませていたのでありました。